2007年 06月 07日
a daydream
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*K100D SMC PENTAX-FA J 75-300mm F4.5-5.8AL

初夏の陽気に包まれた
穏やかな彼女の瞳のその中に
僕の姿は映らない

差し出した僕の手のひらを
一度目は静かに受け入れた
二度目は目を閉じ微笑んだ

刹那、空が暗くなり
思わず空を仰ぎ見た

空にひとつだけ浮かぶ小さな雲が太陽の前を横切っただけ

ほっと息を漏らし
三度目に差し出した僕の手のひらを
彼女の爪が引っ掻いた

そしてまた何事もなかったかのように
彼女は瞳を閉ざした

僕は赤く染まった手のひらを握りしめ
逆の手で四度目を差し出すと
彼女はもう一度微笑んで静かに眠り
見届けぬうちに僕は立ち去る

もしも運命なんてものがあるとしたら
彼女と僕には五度目なんてない
それはきっと昔から決まっていたことだから

僕の手のひらの
彼女の爪痕はとうに消えてしまったのだけれども
痛みは決して消えそうもない
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by y4f | 2007-06-07 01:13 | ひとりごと


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